丸4年、「もうはまだ」

東日本大震災から丸4年が過ぎました。年記になってしまいましたが、この日、こうしてブログを書いていられる事に感謝です。皆様のおかげです。

先日、ある細かい件で某役所に問い合わせとしたら、「そんな事、2万件もあるのだから、やっていられません」と返答がありました。

確かに、質問内容は細かすぎて、被災者1件1件やっていられないのは事実でしょう。ずーっと激務が続いて、働いている方も、疲労しているのも十分理解できます。でも、3年前、2年前なら、同じ断るにしても、「忙しいからやってられない」という表現は、しなかったと思います。

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3年目。休息も必要

3年がたちました。東日本大震災で亡くなられた方に、謹んで哀悼の誠を捧げます。
このブログも、「震災日記」が「復興日記」となれば、元気良くいろいろ書けたかもしれませんが、年記になっています。全般的に復興は、ようやくスタートしてきたというところでしょうか。
3兆円の予算も使えずにいるというも、コンセンサスの遅れによる計画難航、人手や資材不足など様々な要因があるようです。当事者の方は、大変だろうと思いますが、がんばって下さいとしかいえません。

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30ヶ月経過で避難者依然29万人

東日本大震災から2年半が経ちました。様々な支援やプロジェクトで、仕事の場やいきがいを見出した方も出始めています。
一方で、30ヶ月経っても、29万人が避難生活(仮設借り上げや親戚などの自宅避難含む)をおくっているとのことです。
それに対し、「災害公営住宅は岩手、宮城、福島3県で計448戸(8月末現在)が完成した。2016年度をめどに約2万4600戸建設予定」
」(河北新報)全体では、まだ2%に過ぎません。
岩手県、宮城県では、仮設借り上げの2年の入居期限も1年延長された後、さらに1年の再延長が決まっています。当然ですね。

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東日本大震災から2年経過

今日は節目の日ということで、先週末あたりから、震災関連の報道や特番が多数行われています。
課題には、いろいろなフェーズがあって、被災者の問題、支援する側の問題、さらに防災の科学や行政の体制、いろいろあります。
感情の問題を論理だけで解決しようとしたり、科学的に検証すべきところを、逆に感情的に全肯定・全否定になったりといろいろぶれがありますが、発信できる場なら、遠慮せずに言うべきだし、静かに見守る場では、寄り添うなど、その場にあった姿勢が必要なんでしょうね。
とにかく、教訓を何らかの形で伝承していくことが、生きている者のの最低限の務めだと思っています。
偶然にも、地震直後にあったこと思ったことを、伝える場が別途与えられそうなので、改めて整理していきたいと思っています。

宮城県内向け、震災義援金の第4次配分方針決定

東日本大震災の被災者向けに、赤十字などの団体で募金されている義援金ですが、来年の3月まで、募金期間が延長になっています。
ありがたいことに、いまだに多くの方が協力してくださっているのですが、肝心の配分の方は、宮城県では今年の1月以来、配分方針会議が行われないままになっていました。
しかし、ようやく9月14日に第4回の配分方針が決まり公表されました。

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東日本大震災から18ヶ月、復興はこれから

はやくも1年半過ぎました。この夏、貴重な夏休みを返上して、酷暑の中、各地から泥出しなどボランティアのため、被災地を訪れた社会人、学生の方が大勢いました。ありがたいことです。
仙台の中心部だけみると一見、すべてが元に戻りつつあるような錯覚を覚えますが、実体はまだまだです。ボランティアの方も驚いているようです。あまりに、3.11から変わっていない所が多いことに。

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ヤフーの”単黒目標”は、被災地共栄を忘れずに

取り組みは素晴らしいです。ビジネスとして目標を立てるのは、必要でしょう。
ただ、、黒字化によって復興支援するのであって、黒字化のために、生産者や地元が利益を享受できないなら本末転倒。えてして、スローガンがひとり歩きして、手段と目標がごっちゃになり、「わかっちゃいるけど、何が何でも黒字化」とならないようにお願いしたいですね。
ヤフー、“爆速”で取り組む被災地振興支援「単黒になるまで帰ってくるな」

仙台市各区の社協に、借上げ仮設入居者向けの交流・相談センター開設

昨日今日の各種報道で、仙台市内の民間アパートなど、借り上げみなし仮設(市内8,500戸)に入居されている方を対象に、青葉区、宮城野区、若林区、太白区、泉区の社会福祉協議会が運営する、交流スペース・相談センターの「中核ささえあいセンター」が開設されたそうです。(HPは準備中のようです)
長屋的な仮設住宅でも、周囲に同郷の顔見知りなどがいなければ、大勢の中でも、不安と孤独に陥ることもあるわけですが、点在する借り上げ仮設では、「効率的な」支援の対象から外れ、さらに環境が厳しいわけです。

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ボラツアー?

地元新聞社のバナーに「ボランティアツアー」なる案内が出ていました。
ボランティアに交通と宿をセットにして、まとまって行きましょうというもの。
中には観光セットもあるようです。
ボランティアは、体力勝負の力仕事や、気苦労も多いと思いますので、こういった手配の分が軽減されるのはいいですね。
受け入れ側も、バラバラ来てもらうより、計画しやすいでしょう。