仙台市の震災被害額1兆3千億。死者・行方不明730名、全半壊10万棟以上

仙台市が、東日本大震災とその後の余震を含め、10月28日までの被害集計を発表しました。
人的被害は、死者704名、行方不明26名となっています。市のHPにはありませんが、報道によると9割以上が津波による溺死ということです。
被害額は1兆2,823億円に上り、内、5千億以上が住宅、宅地の被害ということです。
市内の全壊建物26,000棟、大規模半壊20,000棟、半壊56,000棟。仙台市だけでこの数字です。都市部ということもありますが、想像もつかない数字です。
またガス、水道などのインフラ等、仙台市保有施設の被害が3,350億円。農業関係被害720億、漁業8億、商工業2,150億。
復興といっても、元に戻るのは簡単ではないことが分かります。

http://www.city.sendai.jp/higaiho/20110311_jisin.html

10/13本当ならうれしい「宮城県沖地震のひずみは解消」研究発表

3月11日の震災から7ヶ月がたっても、宮城県沖を震源とする余震がしばしばあって、今回の大地震とは別に、従来から予想されている「M8クラスの宮城県沖地震」があるのでは、というのが県民の心配の種だったのですが、筑波大の八木勇治准教授の研究グループによると、プレート境界のひずみが、ほぼ解消され、「宮城県沖地震」はまずないだろう、とのことです。
⇒http://www.kahoku.co.jp/news/2011/10/20111013t15008.htm (10/13付け河北電子版)
もちろん、想定外のことはあるでしょうが、今後とも余震はあっても、近場の大地震が起きる確率が極めて低いとなれば、少し安心です。
ただ、津波については、南米など遠隔地での地震でも大きな波がやってくることは、歴史が証明済み。
津波対策を念頭においた復興が、必須であることには変わりありません。